2013年08月23日
映画 少年H

水谷豊・伊藤蘭共演の「少年H」観て来ました

太平洋戦争開戦直前から敗戦後までの時代です。
肇少年が自由にしゃべることが出来なくなって行く、たとえ子供であっても特別高等警察や憲兵隊の監視の下に置かれる(親がそのような思想に有ると判断するのでしょう)時代とは、何とも怖い時代です。
現在とは無縁かと言えば、そうでもありません。
最近でも「はだしのゲン」閲覧制限が報道されて、文部科学相が支持表明。
これは体制にとって「戦争は悲惨だ」を隠ぺいしたい 発想ではないかと思いました。
妹尾家では新聞の戦果報道に対しての疑念が話されていますが、最近では原発事故の情報公開が「大本営発表」に近いと思いませんか?
肇少年の母・敏子(伊藤蘭)が思想統制や信教の自由が圧迫されて行く事に反発して
「邪教を信じるなんて」
と盛夫にたしなめられる場面が有ります。
自分が信じる宗教以外は全て「邪神」と考えることが、すでに紛争の元です。
妹尾河童さんは(現実に語ったにしろ)このような狭い宗教観をも批判しているのかもしれませんね。
大政翼賛会 すら知らない最近の20代の人にはぜひ見てい欲しいと思いました。

知りませんでした。
ランちゃんが「好子」と呼びかける場面は何とも言えませんね

降旗監督の指示も有るのでしょうが、演技が過剰でないところが良いです。
どうも最近の若手俳優は大げさすぎる。
水谷豊・伊藤蘭 ともに「目」で演技が出来ます。
こうでなければいけませんな。
で、蘭さん メイクされているとはいえ、可愛いですな

Posted by DT33 at 18:00│Comments(0)
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